質量分析装置の紹介
NITEバイオテクノロジーセンターでは、長年培ったタンパク質解析技術を用い、アレルギー事故を起こした製品の原因究明や、生体分子関連製品の技術基準・評価方法の検討を行っています。解析に用いた質量分析装置を紹介します。
解析に用いた質量分析装置
飛行時間型質量分析計(TOF-MS)、高速液体クロマトグラフ質量分析計(LC/MS)及びガスクロマトグラフ質量分析計(GC/MS)を用いて解析しています。
飛行時間型質量分析計 (TOF-MS)
マトリックス支援レーザー脱離イオン化飛行時間型質量分析計 (MALDI-TOF-MS)
【型式】 ・Bruker Daltonics: autoflex speed 【適用】 ・エアコン内の真菌(カビ・キノコ) |
マトリックス支援レーザー脱離イオン化タンデム飛行時間型質量分析計 (MALDI-TOF/TOF-MS)
【型式】 ・Bruker Daltonics: ultraflex TOF/TOF 【適用】 ・カシミヤ繊維の鑑別 ・プロテオーム解析プロジェクト (DBRP) |
高速液体クロマトグラフ質量分析計 (LC/MS)
オービトラップ型質量分析計 (OT-MS)
【型式】 ・Thermo Scienitific: Orbitrap Exploris 240 /FAIMS Pro Duo (nanoESI) ・nano LC (AMR: Zaplous U3000-PAL System) 【適用】 ・エアコン内の真菌(カビ・キノコ) |
リニアイオントラップ型質量分析計 (LIT-MS)
【型式】 ・Thermo Scienitific: LTQ XL /ETD (nanoESI) ・nano LC (AMR: Zaplous U3000-PAL System) 【適用】 ・エアコン内の真菌(カビ・キノコ) ・カシミヤ繊維の鑑別 ・小麦加水分解タンパク質 ・プロテオーム解析プロジェクト (DBRP) |
フーリエ変換イオンサイクロトロン共鳴型質量分析計 (FT-ICR-MS)
【型式】 ・Bruker Daltonics: solariX 7T (ESI, APCI, APPI) ・UHPLC (日本分光: X-LC) ・HPLC (日本分光: EXTREMA 4000 Model Inert type) ・HPLC (島津製作所: Prominence) 【適用】 ・微生物生産カロテノイドの解析 (DBRP) ・カシミヤ繊維の鑑別 ・アゾ色素 ・皮膚障害事故 ・劣化灯油 |
トリプル四重極型質量分析計 (QqQ-MS)
【型式】 ・Waters: Quattro Premier XE (ESI, APCI) ・HPLC (Waters: 1525 Binary) ・semi micro HPLC (日本分光: PU-4185-Binary) 【適用】 ・カシミヤ繊維の鑑別 ・アゾ色素 ・皮膚障害事故 |
シングル四重極型質量分析計 (Q-MS)
【型式】 ・島津製作所: LCMS-2020 (ESI, APCI) ・UHPLC (島津製作所: Nexera XR) 【適用】 ・カシミヤ繊維の鑑別 ・皮膚障害事故 |
【用語】
ESI (Electrospray ionization): エレクトロスプレーイオン化法
APCI (Atmospheric pressure chemical ionization) : 大気圧化学イオン化法
APPI (Atmospheric pressure photoionization) : 大気圧光イオン化法
ガスクロマトグラフ質量分析計 (GC/MS)
二重収束型質量分析計 (EB-MS)
【型式】 ・日本電子: MStation JMS-700 (EI, CI) ・GC (Agilent: 8890 GC system) 【適用】 ・アゾ色素 ・皮膚障害事故 |
【用語】
EI (Electron ionization): 電子イオン化法
CI (Chemical ionization): 化学イオン化法
解析結果
質量分析装置で得られた結果は、「生物資源データプラットフォーム(DBRP)」で公開しています。
お問い合わせ
- 独立行政法人製品評価技術基盤機構 バイオテクノロジーセンター バイオ技術評価・開発課(東京)
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TEL:03-3481-1936
住所:〒151-0066 東京都渋谷区西原2-49-10 地図
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