世界初!蓄電池システムの安全国際規格(運用中の変更・中古蓄電池の使用)が発行!
本件の概要
発表日: | 令和5年11月30日(木) |
タイトル: | 世界初!蓄電池システムの安全国際規格(運用中の変更・中古蓄電池の使用)が発行! |
発表者名: | 独立行政法人製品評価技術基盤機構 国際評価技術本部 |
資料の概要: | NITE(ナイト)[独立行政法人 製品評価技術基盤機構 理事長:長谷川 史彦、 本所:東京都渋谷区西原]が原案を策定し、日本より提案した「定置用蓄電池システムの安全性:計画外変更の実施」に関する国際規格(IEC※1 62933-5-3※2)が、令和 5 年 10 月 10 日に発行されました。中古蓄電池を搭載した蓄電池システム※3等を安全に運用するための国際規格の発行により、蓄電池の再利用が促進され、限りある資源の有効活用につながることが期待されます。 本規格は①運用中の蓄電池システムに変更を加える場合と②蓄電池システムに中古蓄電池を使う場合の安全の確保を目的としています。これらのうち②により「蓄電池の安全な再利用」が可能になります。近年、電気自動車(EV)などの製品で蓄電池の利用が進むと同時に、使用を経て中古となった蓄電池をできるだけ長く使い、環境への負荷を減らす「蓄電池の再利用」が期待されています。再利用先として蓄電池システムが注目されていますが、中古品は新品と状態が異なるため、蓄電池システムに用いる際の安全性を評価せずに再利用を行えば、火災などの事故につながる危険性があります。本規格の活用は、中古蓄電池を寿命まで安全に蓄電池システムで再利用することを可能にし、中古蓄電池の価値が高まることで蓄電池システムの普及が促進されます。さらには、限りある資源の有効活用と安全で人と環境にやさしい脱炭素社会の実現に貢献します。 |
(※1)IEC(国際電気標準会議)は電気及び電子技術分野の国際標準化を行う組織です。(※2)IEC 62933-5-3 Electrical energy storage (EES) systems – Part 5-3: Safety requirements for grid-integrated EES systems - Performing unplanned modification of electrochemical based system (※3)蓄電池システムとは、電気を蓄えておき、必要に応じてその電気を利用できるシステムです。太陽光発電で発電した電力の貯蔵などに使われています。電気を貯蔵する蓄電池に加えて、変換・制御・通信等を行う機能部品を組み合わせたシステム製品を指す言葉です。 |
発表資料
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