バイオテクノロジー

第9回アジア・コンソーシアム会合の開催

全体概要


第9回アジア・コンソーシアム会合の様子

アジア・コンソーシアムの参加者

第9回アジア・コンソーシアム(ACM)は、ACMメンバーであるタイ国立遺伝子生命工学研究センター(National Center for Genetic Engineering and Biotechnology(BIOTEC))の主催で2012年10月25日~27日にタイ・チェンマイにて開催されました。

参加国:
中国、インドネシア、日本、韓国、マレーシア、モンゴル、フィリピン、タイ、ベトナム、ブルネイ(オブザーバー)
オブザーバー:
ブルネイ、台湾、インド

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会合の概要

1.公開講演会 Bioresource Information Management (BIM)

  • Value Added Culture Collection」とした公開講演会が開催されました。
  • 基調講演として、BIOTEC前所長 Dr. Morakot Tanticharoen、安井理事長による生物多様性にフォーカスを当てた2演題が行われました。
  • 特別講演として、WFCCの活動、名古屋議定書発効後のBRC運営、微生物資源の利用に関する2演題の計4演題の講演が行われました。

2.ACM年次報告会

タスクフォース委員会において、各タスクフォースの年次報告が行われました。

アジアBRCネットワーク(ABRCN)TF

本TFで整備したデータベースに対する情報の活用に向けての試験的な取組の紹介、生物資源の国際移転をサポートするためにデータベースが整備すべき情報やTFにおいて整備したデータベースの改善についての報告が行われました。

また、ABRCN-TFの新たな活動として、保存・同定・分類等に関する技術情報や国際法情報といったBRCに関する情報収集やACMメンバー間での意見交換・情報共有の場を提供する「ASK (Arena for Sharing Knowledge)」の提案が行われました。

人材育成(HRD)TF

2011年に実施したHRDとして、①WDCM Asian Training Course on Management and Application of Microbial Data Resources(2012年5月開催@中国IM-CAS)、②ACM Microbial Taxonomy Training Course(2012年1月及び9月@韓国KCTC)、③国際ワークショップ(2012年12月@日本NBRC)やベトナムVTCC、モンゴルMAS、タイBCC、フィリピンPNCCそれぞれが主催したTraining courseが紹介されました。

また、2013年の予定として、2013年2月にNBRCにおいて実施予定の「食品安全のための微生物迅速同定法に関するInternational Training Workshop」の紹介がありました。

生物資源移転管理(MMT)TF

ACM8で決定した次の課題である名古屋議定書に則したBRC運営と生物遺伝資源移転管理のあり方として、微生物保存機関間の海外微生物の効率的な移転のために提案されたスキーム「NIEMA(Network of International Exchange of Microbes in Asia)under ACM」の紹介が行われました。

3.ACM9総会

  • 少数の担当国(日本、タイ、韓国)による作業チームにより作成された共通指針案が示され、参加国より意見を募りました。
  • 指針案では、ある国で分離された微生物についてはまず初めに原産国のBRCに寄託することを基本とし、他国のBRCは原産国のBRCから当該微生物を入手してユーザーへ分譲するという方針が示されました。
  • 議長国であるタイが再度参加国の意見取りまとめを行い、冊子として共通指針を公開することとなりました。
  • 参加各国は公開される共通指針を自国の言語に翻訳して利用することができます。

4.次回開催国

第10回ACMは中国(2013年)で開催されます。

5.その他

ACMに併せて、ヨーロッパの代表的なBRCであるドイツDSMZのDr. Erko Stackebrandt所長やNITEの岡根研究員、KRIBBと中国科学院の研究者による講演会が開催されました。

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