Aspergillus awamori NBRC 4033における菌株の入れ替わりについて（続報）

平成27年6月にNBRCの保存微生物株の種名確認作業において、Aspergillus awamori NBRC 4033の当時の分譲ロットが、30年以上前（1984年）に作製されたIFO 4033のロットとは系統が異なることからNBRC 4033の菌株の入れ替わりが起こったことをご報告いたしました（【過去の経緯】参照）。
　しかし、その後の当該ロットの再確認により、NBRC 4033に関する入れ替わりは、遺伝子配列データの取り違いであり、菌株の入れ替わりではなかったことが判明いたしました。即ち、NBRC 4033はAspergillus luchuensisであり、代替株として再分譲いたしましたA. luchuensis NBRC 111188と同じであることがわかりました。

NBRC 4033につきましては過去に提供いたしましたすべてのロットについてβ-チューブリン遺伝子及びカルモジュリン遺伝子を用いてIFO 4033と同一であることを確認しておりますので、「Awamori-koji 」由来の菌株としてお使いいただいて問題ありません。また、NBRC 111188につきましても同様です。このため、現在NBRC 4033はA. awamoriからA. luchuensisに学名変更しております。

NBRCでは、今後とも着実な品質確認を行い再発防止に努めて参ります。皆様のご理解を賜りますよう、謹んでお願い申し上げます。

【過去の経緯】
https://www.nite.go.jp/nbrc/cultures/information/20150626.html

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　平成31年1月11日
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　独立行政法人製品評価技術基盤機構
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　バイオテクノロジーセンター所長
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　木井　保夫

【本件に関するお問い合わせ先】
　生物資源利用促進課　山口
　電話：0438-20-5763　電子メール：[email protected]