SAFE-Proを活用した事業連携・活用事例
パナソニックホールディングス株式会社 プロダクト解析センター様
「SAFE-Proを活用した製品リスクアセスメントの推進」
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- SAFE-Proを活用した事業連携のきっかけ
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パナソニックホールディングス株式会社 プロダクト解析センター様(以下「プロダクト解析センター」という。)は、以前から製品の安全を確保し、早く製品を市場に提供するために、パナソニックグループ全体の製品リスクアセスメントの支援等を行っております。その事業活動の中で、SAFE-Proが効果的なツールになるのではないかとのことからNITEにお声がけいただき、事業連携を開始しました。
- 製品リスクアセスメントの効果を高める活用方法の検証
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まずは、プロダクト解析センターとNITEで製品リスクアセスメントの効果を高めるSAFE-Proの活用方法を検証しました。
(検証1:その他のリスクアセスメント手法で抽出できる事故発生シナリオの比較検証)
電気ストーブの開発を想定して、SAFE-Proと経済産業省の「消費生活用製品向けリスクアセスメントのハンドブック」*(以下「ハンドブック」という。)でのリスクアセスメント手法で抽出できる事故発生シナリオについて比較しました。
その結果、SAFE-Proは、事実に基づいた詳細な故障メカニズムの抽出が得意であり、ハンドブックの手法では不得意とする部分を補完できるため、SAFE-Proとハンドブックを組み合わせることでリスクアセスメントを効果的に行えることが分かりました。
なお、今回はハンドブックを利用しましたが、実務としては、ハンドブックの手法を各事業者のリスクアセスメント手法に置き換えていただき、SAFE-Proと組み合わせてリスクアセスメントをしていただくことを想定しております。* 経済産業省「消費生活用製品向けリスクアセスメントのハンドブック」
https://www.meti.go.jp/product_safety/recall/risk_assessment.html(検証2:事故発生シナリオの網羅性・詳細さ向上の検証)
洗濯機の開発を想定して、SAFE-Proとハンドブックの組合せによって事故発生シナリオを具現化し、網羅的に抽出できるかを検証しました。SAFE-Proでは、ハンドブックによるブレインストーミングで挙げたシナリオの1つから、より具体的なシナリオに展開できるだけでなく、複数の別のシナリオも抽出することができました。
その結果、事故発生シナリオを具現化できるだけでなく、同一部品で故障メカニズムが異なる事故発生シナリオや別の部品・システムに与える事故発生シナリオなどを網羅的に抽出できることが分かりました。(検証3:故障トラブルを引き起こす要因から事故発生シナリオの洗い出し)
SAFE-Proで、故障トラブルを引き起こす要因となりやすい「水」や「液体」から、事故発生シナリオを洗い出せるかを検証しました。敢えて製品や部品を特定せず横断的に検索しましたが、「水」や「液体」の関連要因から事故発生シナリオを洗い出すことができました。
その結果、製品や部品だけでなく、それらに共通するストレスへの対策を検討する際にも、SAFE-Proが活用できることが分かりました。これらの検証結果から、SAFE-Proと各事業者のリスクアセスメント手法を組み合わせることで、リスクアセスメントが効果的に行えるようになり、事故発生シナリオを具現化でき、網羅的に抽出することが可能になると言えます。また、SAFE-Proで共通の部品やストレスなどを検索することにより、その故障が別の部品やシステム等に与える影響まで考えて網羅的に対策が立てられるため、リスク低減対策の検討を効率的に行うことができると言えます。
- SAFE-Proを活用した製品リスクアセスメントの推進
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プロダクト解析センターとNITEでは、製品リスクアセスメントの効果を高めるSAFE-Proの活用方法の検証後も毎月月次定例会を開催し、SAFE-Proを活用した製品リスクアセスメントの仕組みづくりの検討を進めております。
取り組みの第一歩としては、NITE職員を対象としたプロダクト解析センター主催の研修を実施し、プロダクト解析センターとNITEが連携してリスクアセスメントを推進できる土壌作りを行いました。
その後、パナソニックグループ社員のNITE施設見学やプロダクト解析センター主催セミナー「リスクアセスメントが格段に向上するツール紹介」(SAFE-Proの概要と活用等)を開催し、参加した方から様々な問い合わせがあるなど、SAFE-Proの効果的な活用について訴求するとともに、プロダクト解析センターとNITEの連携を強固にすることができました。今後は、SAFE-Proの利用希望者への個別説明会やパナソニックグループでの製品リスクアセスメント支援等を行い、各企業が製品リスクアセスメントにSAFE-Proを活用し、事故リスクが十分に下がっていることが確認された(安全な)製品開発ができるように事業連携を進めていきたいと考えております。将来的には、SAFE-Proに限定せず、大きな視点での製品リスクアセスメント支援も検討してまいります。
プロダクト解析センターとNITEは、今後も事業連携をしながら、世の中の製品安全を実現するための仕組み作りを進めます。その結果、事業者の製品リスクアセスメントにかかる時間やコストを削減し、事故リスクが十分に下がっていることが確認された(安全な)製品の迅速な市場流通と、製品事故の未然防止(事故の減少)につながることを期待しております。
【パナソニックホールディングス株式会社 プロダクト解析センター】
https://holdings.panasonic/jp/corporate/pac.html
【パナソニックホールディングス株式会社 プロダクト解析センター|情報館】
https://holdings.panasonic/jp/corporate/pac/blog.html
最終更新年月日:2022年12月15日
カシオ計算機株式会社様
「データ(SAFE-Pro等)とモノ(燃焼試験)のパッケージでの製品リスクアセスメント」
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- SAFE-Proを活用した事業連携のきっかけ
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カシオ計算機株式会社様(以下「カシオ社」という。)では、製品の安全を確保するために製品リスクアセスメントを推進しています。
カシオ社では、その製品リスクアセスメントの一環として、NITEの製品事故情報データーベースやリコール情報などNITEが発信している様々な事故情報を利用しており、その中の一つのツールとしてSAFE-Proを活用しておりました。また、別途製品の死に様確認等のために、開発中の製品を用いて燃焼試験を行っておりました。
そのような経緯の中で、SAFE-Proを活用して、より安全な製品の市場への提供の支援ができるのではないかとの思いからカシオ社にお声がけし、データ(SAFE-Pro等)とモノ(燃焼試験等)のパッケージでの製品リスクアセスメントという視点で、事業連携を開始しました。
- SAFE-Pro等の製品事故データと燃焼試験による実証を組み合わせたリスクアセスメント
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カシオ社では、製品リスクアセスメントとして、SAFE-Pro等の製品事故データを開発や設計に落としこみ、最終的な製品の死に様までを燃焼試験で確認することで、その製品開発プロセスに問題がないかを評価しています。つまり、データ(SAFE-Pro等の製品事故データ)とモノ(燃焼試験等による実証)の2つを紐付けることで、製品リスクアセスメントの効果を高める仕組みを作りました。
今後の連携としては、SAFE-Proのデータ(FMEA、FTA)をどのように効果的に活用できるか、リスクアセスメントのプロセスに組み込めるかを検討し、製品リスクアセスメントの効果をさらに高めていきたいと思います。
その結果、事業者の製品リスクアセスメントにかかる時間やコストを削減し、事故リスクが十分に下がっていることが確認された(安全な)製品の迅速な市場流通と、製品事故の未然防止(事故の減少)につながることを期待しております。
- カシオ計算機株式会社様の声
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「推薦者の声」をご覧ください。
【カシオ計算機株式会社】
https://www.casio.com/jp/
【カシオ計算機株式会社|品質保証】
https://www.casio.co.jp/csr/social/quality/
最終更新年月日:2022年12月15日
中小企業基盤整備機構様
「SAFE-Proを活用した中小企業支援(「ジェグテック(J-GoodTech)」の活用)」
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- SAFE-Proを活用した事業連携のきっかけ
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中小企業基盤整備機構様(以下「中小機構」という。)は、国の中小企業政策の中核的な実施機関として、起業・創業期から成長期、成熟期に至るまで、企業の成長ステージに合わせた幅広い支援メニューを提供しています。地域の自治体や支援機関、国内外の他の政府系機関と連携しながら中小企業の成長をサポートしています。
NITEでは、事業者向けに製品リスクアセスメント支援ツールSAFE-Proを提供していますが、大企業では自社で製品リスクアセスメント手法が確立していることもあるため、今後は、中小企業にもSAFE-Proをご活用いただき、より安全な製品の市場への提供ができるように支援を進めていきたいと考えていました。
そのような経緯の中で、中小機構の日本全国の中小企業、大手企業、海外企業をつなぐビジネスマッチングサイト「ジェグテック(J-GoodTech)」の存在を知り、そのほかのサービスも含めてSAFE-Proを活用した中小企業支援ができるとの思いから中小機構にお声がけし、事業連携を開始しました。
- SAFE-Proを活用した中小企業支援(「ジェグテック(J-GoodTech)」の活用)
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中小機構とNITEで検討した結果、まずは中小企業にSAFE-Proを知ってもらうことから始める必要があるとのことから、中小機構の拠点にSAFE-Proのポスター・チラシを配置してもらい、中小機構への訪問客に対してSAFE-Proの認知度向上を図りました。中小機構の本部については、チラシの配布数も多く補充が必要な状況であり、実際に中小企業からのSAFE-Proの利用申請も増加中です。
さらに「ジェグテック(J-GoodTech)」の効果的な活用方法などを中小機構にご指導いただき、支援機関としてSAFE-Pro及びNITE全体の支援サービスの情報発信をさせていただきました。現在は、「ジェグテック(J-GoodTech)」を通じて中小企業のニーズを把握し、SAFE-Proを活用した製品リスクアセスメント支援を受け付けております。中小機構とNITEは、今後も事業連携をしながら、世の中の製品安全を実現するための仕組み作りを進めます。その結果、中小企業の製品リスクアセスメントにかかる時間やコストを削減し、事故リスクが十分に下がっていることが確認された(安全な)製品の迅速な市場流通と、製品事故の未然防止(事故の減少)につながることを期待しております。
【独立行政法人中小企業基盤整備機構】
https://www.smrj.go.jp
【ジェグテック(J-GoodTech)】
https://jgoodtech.smrj.go.jp/pub/ja/
最終更新年月日:2023年6月1日
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お問い合わせ
- 独立行政法人製品評価技術基盤機構 製品安全センター 製品安全支援課(SAFE関係)
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住所:〒151-0066 東京都渋谷区西原2-49-10 地図
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