Tetragenococcus halophilus NBRC 12172
プロテオーム解析の概要
耐塩性のテトラジェノコッカス属乳酸菌Tetragenococcus halophilus NBRC 12172 を塩濃度0%と10%で培養し、下記の各手法によって網羅的プロテオーム解析を実施しました。
- (1)通常培養:ペプチドマスフィンガープリント法(二次元電気泳動、MALDI-TOFMS)
- (2)通常培養:ショットガンプロテオーム解析法(SDS-PAGE、LC/MS/MS)
- (3)通常培養:ホールショットガンプロテオーム解析法(whole、LC/MS/MS)
- (4)膜リッチ画分(リゾチーム破砕、超遠心):ショットガンプロテオーム解析法(SDS-PAGE、LC/MS/MS)
- (5)膜リッチ画分(ドライアイス破砕、超遠心):カラム内消化法(LC/MS/MS)
- (6)膜リッチ画分(ドライアイス破砕):カラム内消化法(LC/MS/MS)
また、プロテインシーケンサーによるN末端アミノ酸解析も行いました。
解析結果
Tetragenococcus halophilusは、塩濃度0%の方がストレス状態であり、高塩濃度環境を利用し、エネルギーを獲得していることが示唆されました。
耐塩性は浸透圧調節に関与する物質のとりこみと、膜の糖タンパク質が関与していることが示唆されました。
詳細な解析結果は、生物資源データプラットフォーム(DBRP)で公開されています。
発表等
- 日本農芸化学会2009年度大会, 3P0973A (2009.3)
- 「耐塩性乳酸菌Tetragenococcus halophilusの網羅的プロテオーム解析:培地塩濃度の影響についての比較解析」
- 西嶋桂子、山崎純、三瀬美也子、安宅花子、矢吹崇吏、市毛朝雄、小山泰二、佐々木和実、山崎秀司、藤田信之
- 日本農芸化学会2009年度大会, 3P0974B (2009.3)
- 「耐塩性乳酸菌Tetragenococcus halophilusプロテオーム解析:膜タンパク質画分の調製法の検討」
- 矢吹崇吏、西嶋桂子、三瀬美也子、安宅花子、市毛朝雄、山崎秀司、佐々木和実、藤田信之、小山泰二
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