Rhodococcus opacus B4 (NBRC 108011)
プロテオーム解析の概要
ロドコッカス属細菌 Rhodococcus opacus B4 (NBRC 108011) の以下の4条件について、網羅的プロテオーム解析を実施しました。
- (1)有機溶剤耐性株
- (2)有機溶剤耐性劣化株
- (3)有機溶剤耐性欠損株(sigB欠損株)
- (4)有機溶剤耐性株オレイルアルコール添加培養
それぞれについてペプチドマスフィンガープリント法(二次元電気泳動、MALDI-TOFMS )、ショットガンプロテオーム解析法(SDS-PAGE、LC/MS/MS)を行いました。
また、プロテインシーケンサーによるN末端アミノ酸解析も行いました。
解析結果
全部で3164のタンパク質が検出されました。
差異解析により、耐性株でのタンパク質発現について、脂質代謝と細胞膜輸送に関わるタンパク質が多く発現していること及び細胞壁成分である糖脂質の合成に関わるmycolyltransferaseと予想されるタンパク質が多く発現していることが明らかとなりました。
詳細な解析結果は、生物資源データプラットフォーム(DBRP)で公開されています。
発表等
- 福田淳、西嶋桂子、三瀬美也子、安宅花子、佐々木和実、山崎秀司、本田孝祐、加藤純一、藤田信之、大竹久夫
- 「有機溶媒耐性菌Rhodococcus opacus B4株のプロテオーム解析について」
環境バイオテクノロジー学会2009年度大会 P-32
本研究は新エネルギー・産業技術総合開発機構の委託事業、「微生物機能を活用した環境調和型製造基盤技術開発/微生物機能を活用した高度製造基盤技術開発/
高性能宿主細胞創製技術の開発、微生物反応の多様化・高機能化技術の開発(発現タンパク質解析による微生物機能利用のための技術基盤の研究開発)」で行われたものです。
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