急増!非純正リチウムイオンバッテリーの事故
~実態を知り、事故を防ぎましょう~
本件の概要
- 発表日:
- 令和2年1月23日(木)
- 発表資料:
- 急増!非純正リチウムイオンバッテリーの事故~実態を知り、事故を防ぎましょう~
- 映像資料:
- バッテリーパック「1.電動工具用非純正バッテリーパックから発火」
- 資料の概要:
- リチウムイオンバッテリー(以下「LIB」という。)は、スマートフォンやノートパソコンなどの電子機器だけでなく電動工具や電動アシスト自転車など幅広く製品に使われています。また、使用の広がりとともに、製品事故は毎年増加しています。こうしたLIBの事故の実態を解説し、事故を防ぐためのポイントを挙げて注意喚起します。
2014年度から2019年度※1の間にNITE(ナイト)に通知のあった製品事故情報※2では、LIBを搭載した製品(以下「LIB搭載製品※3」という。)の事故は合計982件※4ありました。製品別では、モバイルバッテリー、ノートパソコン、スマートフォンの事故が多くを占めています。
2018年度から2019年度にかけては、充電式の電気掃除機や電動工具の事故が急増しています。事故の多くは、事業者の指定する純正バッテリーではなく非純正バッテリー※5で発生した火災事故です。非純正バッテリーの事故は初回充電時や購入後1年未満に多く発生しています。
2018年度まで事故の発生件数が増加していたモバイルバッテリーは、電気用品安全法の規制対象となったことなどから、2019年度の事故発生件数は2018年度よりも同月比で減少はしていますが、引き続き発生しています。より良い製品を選び、事故を未然に防ぎましょう。
■LIB搭載製品の事故事例- ・インターネットで購入した電動工具用の非純正バッテリーパックを充電していたところ、異常発熱して発火し、床を焼損して足にやけどを負った。
- ■LIB搭載製品の事故の実態
- ○非純正バッテリーを使用中に事故が発生しています
LIB搭載製品の事業者が指定する純正バッテリーは、製品本体及びバッテリー双方の制御機能で安全に動作するよう設計されています。一方で非純正バッテリーは制御機能が正常に働かず事故に至るおそれがあり、購入する際はバッテリーの販売事業者に安全性について確認を行ってください。また、非純正バッテリーのなかには品質の悪いセルが使用されていた製品が確認されています。
- ○非純正バッテリーを使用中に事故が発生しています
- ■LIB搭載製品の事故を防ぐポイント
- ○充電できない、以前使用していた時よりも熱くなるなどの異常がみられた場合は、使用を中止して、販売事業者又は製造・輸入事業者に相談してください
- ○高温となる場所に放置する、水没させるなどの事態にならないように取扱いに注意してください
-
- (※1) 本資料における2019年度の件数は、2019年12月31日までに通知のあった件数をいう。
- (※2) 消費生活用製品安全法に基づき報告された重大製品事故に加え、事故情報収集制度により収集された非重大製品事故やヒヤリハット情報(被害なし)を含める。
- (※3) 本資料では持ち運び可能な外付けのLIB(いわゆる携帯充電器、パワーバンク)のことを「モバイルバッテリー」、スマートフォンやノートパソコン用の組電池のことを「バッテリーパック」、バッテリーパックを構成する単電池を「セル」と呼びます。詳細については、本文資料2ページを参照。
- (※4) 重複、対象外情報を除いた事故発生件数。
- (※5) 非純正バッテリーとは、いわゆる互換品として販売されている他社製のバッテリー製品を指す。
発表資料
映像資料
- スマートフォン
- 1.犬がかじったスマホ用電池の発火
- 2.様々な状況から起こりうるスマホの事故
- 3.ポケットに入れたスマートフォンの発煙
- モバイルバッテリー
- 1.リコール製品のモバイルバッテリーから発火
- 2.ごみ収集車で発火・破裂
- その他映像資料はこちら
地方版
※掲載していない場合もございます。関連リンク
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-
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