製品安全

Vol.265  6月14日号「空気清浄機や除湿器による事故」

  
 
 ■■■◆              2016.6.14 VOL.265
==■    ◆===========PSマガジン(製品安全情報マガジン)===========
 ■■■◆  ■■■       製品安全についての情報をお届けします。
 ■    ■                            (第2・4火曜日発行)
 ■        ■■ >>>‥‥‥‥………………………………‥‥‥‥‥>
             ■ NITE(ナイト)[独立行政法人製品評価技術基盤機構]
         ■■■                  製品安全センター
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  NITEの事故情報の中で、リコール対象製品によるものがあります。リコ
  ールに該当していると知りながらも、不具合がないからと使い続けてい
  るうちに事故に至る可能性があります。今回は、リコール製品による事
  故がみられる空気清浄機と除湿機の事故を紹介します。使用する機会が
  増えるこの時期、今一度リコール情報を確認して該当する場合は使わな
  いでください。

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               項目一覧 
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1.空気清浄機や除湿器による事故

2.製品事故収集情報(5月18日~6月7日 受付 127件)

3.社告・リコール情報( 4件)

4.NITEからのお知らせ
    世界最大規模の「大型蓄電池システム試験評価施設(NLAB)
                                      利用者募集」のご案内

5.その他の製品安全情報
    ・「PL研究学会第2回大会」のご案内
    ・「ミプロ製品安全セミナー」のご案内
    ・iPod nanoの製品事故に係る定期報告
  ・消費生活用製品の重大製品事故に係る公表について

6.編集後記

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         1.空気清浄機や除湿器による事故
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  【事例1】
    使用中の空気清浄機からカタカタと音がし、静まった後に発火した。

   →ヒーターを使う除湿機構部が異常発熱する不具合により、付近の樹
    脂部品が焼損したものと考えられます。

  【事例2】
    除湿機を持ち運んだ際、取っ手が折れて足に落下し、重傷を負った。

   →約10年の使用により、取っ手の樹脂が劣化したことで微細な亀裂が
    生じていたため、持ち運ぶ際、本体の重量に耐えられず、破断した
    ものと考えられます。
 
  【事例3】
    除湿機付近から出火して建物を全焼する火災が発生し、2人が死亡
    した。
   
   →電源コードがよじれるような使い方を繰り返していたため、コード
    が損傷して発火したものと考えられます。 
  
  ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
  【事例1の注意事項】
   事業者が回収して交換している製品でした。使用している空気清浄機
   や除湿機がリコール対象製品でないかどうかNITEホームページで検索
   することができます。
    http://www.jiko.nite.go.jp/php/shakoku/search/index.php
 
  【事例2の注意事項】
   製品の動作や外観に異変・異常があれば使用を中止し、販売店などに
   相談してください。長く使っている製品の異変・異常は事故の兆候と
   とらえ、特に注意してください。

  【事例3の注意事項】
   電源コードをねじったり、踏みつけたりしないでください。負荷がか
   かる使い方をすると、コードの芯線が断線して異常発熱や発火の原因
   になるおそれがあります。

  ■NITEでは2016年5月26日に「空気清浄機や除湿機の事故にご注意くだ
   さい」をプレスリリースしています。
   http://www.nite.go.jp/jiko/chuikanki/press/2016fy/prs160526.html
  ■その他の事故事例は以下「事故情報の検索」をご活用ください。
   http://www.nite.go.jp/jiko/jikojohou/search/index.html

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            2.製品事故収集情報            
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  ◆◆◇     消費生活用製品の事故情報収集状況     ◇◆◆
                     (5月18日~6月7日 受付 127件) 
  NITEに通知のあった事故情報から、件数の多い製品を掲載します。

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         製品名            (事故状況と件数)
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     1.パソコン                 (破損等 12件)
     2.ガスふろがま                 (軽傷等  9件)
     3.配線器具                  (軽傷等  7件)
     4.電気ストーブ              (死亡等  4件)
     4.ガスこんろ                (軽傷等  4件)
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        パソコンは内部が焼損したという12件の同種事故です。

  ◇最新事故情報(これまでの受付情報もご確認いただけます)
   http://www.nite.go.jp/jiko/jikojohou/information/index.html

  ■事故情報の提供をお願いいたします。
   事故の再発防止のため、有効に活用させていただきます。
      http://www.nite.go.jp/jiko/jikojohou/shushu/index.html
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              3.社告・リコール情報
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    ◆ジェックス株式会社「水槽用サーモスタット付ヒーター」 6/02(HP)
    【詳細】 http://www.gex-fp.co.jp/safety/heatnavi_sh.html

    ◆株式会社スコットジャパン「シートピラー」             5/25(HP)
    【詳細】 http://www.stejp.com/announcement.html

    ◆ダイドードリンコ株式会社「LEDライト」         5/25(HP)
    【詳細】 http://www.dydo.co.jp/club_dydo/2016/

    ◆株式会社テクニカグループジャパン            5/06(HP)
                   「インラインスケート用ヘルメット」
    【詳細】 http://www.tecnica-group.co.jp/img/recall_urbanhelmet2.pdf

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              4.NITEからのお知らせ
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  ◆◆◇ 世界最大規模の「大型蓄電池システム試験評価施設  ◇◆◆
          (NLAB) 利用者募集」のご案内

  NITEでは、大阪南港コスモスクエア地区に世界最大規模の「大型蓄電池
  システム試験評価施設」(愛称:NLAB=エヌラボ=)を整備し、大型蓄電池
  システムの安全、性能等に係る試験評価の共同試験実施者の募集を開始
  いたしました。

  NLABの利用(共同試験)を希望される方は、応募要領をご覧いただき、
  ご応募ください。
  なお、事前相談については随時受け付けております。

  ▽応募要領(下記ウェブサイトをご参照下さい)
   http://www.nite.go.jp/gcet/nlab/information/koubo_n.html
  【お問い合わせ先】
   国際評価技術本部 蓄電池評価センター
   担当:松尾、茶間、石橋
    電話:06-6612-2073

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             5.その他の製品安全情報
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  ◆◆◇      「PL研究学会第2回大会」のご案内       ◇◆◆

                        一般社団法人PL研究学会

    ◇テーマ:グローバル社会での製造物責任
  <発表者の各テーマ>1.生産物賠償責任保険リコール免責とリコール
    保険の現状と課題 2.懲罰的損害賠償の経済的根拠 3.日本企業が海外
    で直面するリコール・リスクマネジメントにおける留意点
  【開催日】2016年7月1日(金)13:50~16:15
  【会 場】板橋区 板橋グリーンホール
  【参加費】会員無料、一般1,000円(予約をお願いします)
  【詳 細】 http://aplics.org/

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    ◆◆◇    「ミプロ製品安全セミナー」のご案内     ◆◆◇
     輸入家庭用品の品質表示 ~適正表示のポイントを学ぶ~

                一般財団法人対日貿易投資交流促進協会

  家庭用品品質表示法について、消費者庁の担当者から話を聞きます。
  衣料品の組成表示や洗濯絵表示(本年12月より変更有り)、台所用品の
  使用上の注意などは、販売にあたり同法に基づいて対象製品への表示が
  義務づけられたものです。ネット販売にも適用され、品質識別や消費者
  が製品を適切に取り扱うためにも重要な事項です。
  【開催日】2016年7月8日(金)14:00~15:30
  【会 場】池袋サンシャインシティ・ワールドインポートマートビル6F
  【参加費】無料
  【詳 細】 http://www.mipro.or.jp/Event
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    ◆◆◇       iPod nanoの製品事故に係る定期報告        ◇◆◆

                             経済産業省

  平成28年5月24日付、Apple Japan合同会社(旧 アップル ジャパン株式
    会社)の経済産業省へのiPod nano(第一世代)の製品事故に係わる定
    期報告がありました。平成28年4月1日から30日までの本体・バッテリー
    交換件数は1,533件となっています。同社が対策を開始した平成22年8月
    11日以降の本体・バッテリー交換件数の累計は256,561件となっています。
    http://www.meti.go.jp/product_safety/download/kouhyou160531_2.pdf
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    ◆◆◇ 消費生活用製品の重大製品事故に係る公表について   ◇◆◆

                              消費者庁

  消費者庁は、消費生活用製品安全法第35条第1項の規定に基づき報告の
  あった重大製品事故について、以下のとおり公表しています。

     6/14    7件 http://www.caa.go.jp/policies/policy/consumer_safety/release/pdf/160614kouhyou_2.pdf
     6/10    6件 http://www.caa.go.jp/policies/policy/consumer_safety/release/pdf/160610kouhyou_1.pdf
     6/07    4件  http://www.caa.go.jp/policies/policy/consumer_safety/release/pdf/160607kouhyou_1.pdf
     6/03    4件  http://www.caa.go.jp/policies/policy/consumer_safety/release/pdf/160603kouhyou_1.pdf
     5/31    7件  http://www.caa.go.jp/policies/policy/consumer_safety/release/pdf/160531kouhyou_1.pdf
    5/27  14件  http://www.caa.go.jp/policies/policy/consumer_safety/release/pdf/160527kouhyou_1.pdf
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              6.編集後記

  製品安全センターの大阪事業所が大阪・住之江区の南港に移転してから早
  2カ月が過ぎました。先週の7日からは、特別号を配信してお知らせした
  NITE講座も1階のセミナー室で始まりました。気分も一新し、新鮮な目で
  事故情報の本質を見極めて情報発信していきたいものです。特に、本号
  でも紹介したリコール情報をはじめとする広報についてはより有効な情
  報提供のツールを模索していきたいと考えています。

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  PSマガジン配信先の紹介等PSマガジンの普及にご協力をお願い致
  します。また、社内報や広報誌、回覧板などへの掲載も歓迎致します。
                                                              
  PSマガジンに関するお問い合わせ、「その他の製品安全情報」欄へ
  掲載のご希望などがありましたら、以下のメールアドレスまでご連絡
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  致します。(PSマガジンのバックナンバーも掲載しています)              
   http://www.nite.go.jp/jiko/chuikanki/mailmagazin/index.html
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         【編集・発行】 独立行政法人  製品評価技術基盤機構 
                 製品安全センター リスク評価広報課
                http://www.nite.go.jp/jiko/index.html


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お問い合わせ

独立行政法人製品評価技術基盤機構 製品安全センター  製品安全広報課
TEL:06-6612-2066  FAX:06-6612-1617
住所:〒559-0034 大阪市住之江区南港北1-22-16 地図