製品安全

Vol.191  4月23日号「電池による事故」

 ■■■◆              2013.4.23 VOL.191
 ■    ◆========= PSマガジン(製品安全情報マガジン)=========== 
 ■■■◆  ■■■       製品安全についての情報をお届けします。
 ■    ■                            (第2・4火曜日発行)
 ■        ■■  ・・・‥‥…………………………………‥‥・・・
             ■ 独立行政法人製品評価技術基盤機構(NITE・ナイト)
         ■■■ 製品安全センター
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 来週からゴールデンウィークが始まります。どこへ行こう、何を食べようと
あれこれ旅行計画を立てるだけでも楽しいものです。しかし、せっかくの旅行
なのに充電や予備の電池を忘れてしまい、途中からカメラや携帯電話が使えな
くなったこともあるのではないでしょうか。今回は、電池による事故をご紹介
します。
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               項目一覧 
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1.製品事故収集情報
  ・電池による事故
  ・消費生活用製品の事故情報収集状況
     (4月3日~4月16日受付132件)

2.社告・リコール情報(1件)

3.NITEからのお知らせ
  ・事故情報収集制度における事故情報の調査結果
   (H24年度第4四半期調査終了分)(2/2)

4.その他の製品安全情報
  ・iPod nanoの製品事故に係る定期報告
    ・消費生活用製品の重大製品事故に係る公表について
    ・R-MAP実践研究会 研究員募集 
    ・R-MAPセミナー参加者募集

5.編集後記
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            1.製品事故収集情報
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  ◆◆◇          電池による事故         ◇◆◆ 
    ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~   
  (事例1)【外部からの圧力による内部ショート】(リチウム充電池)
     携帯電話機から取り外して置いていた電池パックが、発火、爆発
     して3mほど飛び、ベッドの一部とクッションが焦げた。
     
   → 外部応力によって電極が損傷したため、電解液等が急激に膨張し
     発火したものと推定されます。なお、使用者は当該電池パックが
     膨らんできたため、指で押したり、机の角にぶつけてへこまそう
     としていました。
  ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
  (事例2)【逆装てんによる事故】(アルカリ乾電池)
     ランタンに乾電池を装てんし、テントに吊していたところ、乾電
     池が液漏れを起こし、漏れたアルカリ液が子どもの左足太股に付
     着し炎症を起こした。

   → ランタンは単2形乾電池を4本使用するもので、そのうち1本が
     逆装てんされたため、他の電池によって充電され、内圧が上昇し、
     液漏れを起こしたものと推定されます。
  ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ 
  (事例3)【過充電による事故】(リチウム充電池)
     ラジコンの充電池にACアダプターで充電していたところ、約2
     時間後に充電池が発火し、窓枠を焦がした。

   → 専用の充電器を使用しなかったため、過充電となり充電池が発火
     したものと推定されます。
    ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
   ◇事例1のように、電池パックに外から圧力が加わると内部でショート
   し、破裂、発火の原因となります。電池を落とすなど、無理な力がか
   からないよう注意してください。
    
  ◇事例2のように、一部の電池を逆装てんすると、他の電池から充電さ
   れて内圧が上昇し、破裂や発火、液漏れの原因になります。プラスと
   マイナスの電極は正しい方向にして装てんしてください。
  
  ◇事例3のように、充電式電池の過充電は破裂、発火の原因となります。
   電池を充電するときは専用の充電器を使用し、取扱説明書を読んで、
   充電方法、充電時間を守ってください。
    
    ◆乾電池やリチウム一次電池は、自治体によって廃棄方法が異なります。
   住んでいる市町村の指示にしたがって捨ててください。また、充電式
   電池は協力販売店のリサイクルボックスへ入れてください。
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  ◆◆◇    消費生活用製品の事故情報収集状況      ◇◆◆ 
         (4月3日~4月16日受付132件) 
  NITEに通知のあった事故情報から、件数の多い製品を掲載します。
        製品名        (事故状況と件数)
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      1.石油ストーブ     (死亡等9件)
      2.ガスふろがま     (軽傷等7件)
      3.ガス給湯器       (破損等6件)
        電子レンジ      (火災等6件)
      5.エアコン       (火災等4件)
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  石油ストーブの事故は火災が発生し、1名が死亡した事故等で、ガスふ
  ろがまの事故は出湯管に腕が触れた際にやけどを負った事故等です。
    
  ◇過去の受付事故情報
   http://www.nite.go.jp/jiko/sokuho/index20.html
  ◇調査が終了した事故情報の事故原因や再発防止措置などの検索 
   http://www.jiko.nite.go.jp/php/jiko/index.html

  ■事業者、消費生活センター、地方自治体、病院等の皆さま、是非とも
   事故情報をご提供ください。事故の再発防止のために有効に活用させ
   ていただきます。
   http://www.nite.go.jp/jiko/index10.html (Word版・PDF版)
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            2.社告・リコール情報
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  ◆株式会社まるき 「鍋つかみ」(HP)  
  【詳細】 http://www.nite.go.jp/jiko/shakoku_index/2013040801.html
   
  ◇過去1年間の社告・リコール情報
   http://www.nite.go.jp/jiko/index4.html 
  ◇社告・リコール情報の検索
   http://www.jiko.nite.go.jp/php/shakoku/search/index.php
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           3.NITEからのお知らせ
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  ◆◆◇   事故情報収集制度における事故情報の調査結果  ◇◆◆
        (H24年度第4四半期調査終了分)(2/2)    

  NITEがこれまでに収集した事故情報に関し、調査、確認、評価を行
  った上で、平成24年度第4四半期中に結論を得たものについて、品目
  別に整理したものです。
   http://www.nite.go.jp/jiko/reports/H24/data/h24_4-4_2.pdf    
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           4.その他の製品安全情報
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  ◆◆◇  iPod nanoの製品事故に係る定期報告   ◇◆◆
                             経済産業省
  
  iPod nano(第一世代)の製品事故が多数発生していることを
  受けて、経済産業省は、Apple Japan合同会社(旧アップル
  ジャパン株式会社)に対して、消費生活用製品安全法に基づき、消費者
  に対する注意喚起及び再発防止策等について報告を指示し、対策の実施
  状況を定期的に報告するよう指示しています。
  http://www.meti.go.jp/product_safety/download/kouhyou130415_1.pdf
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    ◆◆◇  消費生活用製品の重大製品事故に係る公表について ◇◆◆
                              消費者庁
  
  消費者庁は、消費生活用製品安全法第35条第1項の規定に基づき報告
  のあった重大製品事故について、以下のとおり公表しています。
  04/19 http://www.caa.go.jp/safety/pdf/130419kouhyou_1.pdf
  04/16 http://www.caa.go.jp/safety/pdf/130416kouhyou_1.pdf
  04/12 http://www.caa.go.jp/safety/pdf/130412kouhyou_1.pdf
  04/09 http://www.caa.go.jp/safety/pdf/130409kouhyou_1.pdf
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    ◆◆◇     R-MAP実践研究会 研究員募集     ◇◆◆
                    一般財団法人日本科学技術連盟
  ◇期 間: 2013年5月~2014年3月(全8回)
  ◇会  場: 日科技連東高円寺ビル(東京メトロ・丸ノ内線東高円寺駅)
  ◇参加費: 有料(一般115,500円・会員99,750円)
  【詳 細】 http://www.juse.or.jp/reliability/195/?mail130423nite
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  ◆◆◇      R-MAPセミナー参加者募集      ◇◆◆
                    一般財団法人日本科学技術連盟
  【会場】日科技連東高円寺ビル(東京メトロ・丸ノ内線東高円寺駅)
  
  ◇流通段階・販売後のR-Map活用コース ---------------------
  【開催日】 第1回2013年 5月23日(木) 13:00~17:00 
  【参加費】 有料(16,800円(一般)/12,600円(会員))
  【詳 細】 http://www.juse.or.jp/seminar/18072/?130423nite

  ◇開発段階のR-Map活用コース -----------------------------
  【開催日】 第1回2013年  5月24日(金) 9:20~17:00 
  【参加費】 有料(23,100円(一般)/18,900円(会員))
  【詳 細】 http://www.juse.or.jp/seminar/18073/?130423nite

  ◇PS/PLマネジメントコース -------------------------------
  【開催日】 2013年6月13日(木)~14日(金)
  【参加費】 有料(49,350円(一般)/42,000円(会員))
  【詳 細】 http://www.juse.or.jp/seminar/18075/?130423nite
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              5.編集後記
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  今やスマートフォンが1台あれば、旅行先においてもGPSで現在地
  がわかり、「検索」で有名なお店のみならず穴場のお店まで見つかり、
  カメラで料理や風景を撮影でき、さらにSNSで楽しい時間を友人や
  家族と共有することもできます。もはやただの製品というよりは、体
  の一部のように生活に根付いています。一度外出先で充電が切れた時、
  ものすごく心細かったので友人を置いて、取るものもとりあえず予備
  バッテリーを買いに行きました。
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  くらしの安全・安心のための総合誌「生活安全ジャーナル」のリンク
   http://www.nite.go.jp/jiko/journal/ 
  
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          【編集・発行】 独立行政法人製品評価技術基盤機構 
                  製品安全センター 製品安全調査課
                                    http://www.jiko.nite.go.jp/

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お問い合わせ

独立行政法人製品評価技術基盤機構 製品安全センター  製品安全広報課
TEL:06-6612-2066  FAX:06-6612-1617
住所:〒559-0034 大阪市住之江区南港北1-22-16 地図